2017年11月30日 (木)
上顎の奥歯のインプラント治療を行っているときに歯科医師が気を使うのがシュナイダー膜です。シュナイダー膜というのは上顎の骨の中の上顎洞という空間を覆っている粘膜の事で、インプラントの治療を行う際に傷つけないように常に細心の注意を払っているものです。
上顎洞というのは上顎の骨の中に広がっている空間で、鼻の穴から広がる鼻腔という空洞の両脇に通じる細いトンネルがあり、上顎の内部に広がっています。この上顎の内部の空間は非常に繊細で、ちょっとした細菌の感染やちょっとした炎症ですぐに蓄膿症などのトラブルが起こってしまいます。蓄膿症を患ってしまうと頭痛や頬の痛みなど様々な痛みを抱えてしまいます。
上顎洞は実は上顎にインプラントを埋め込むときにインプラントの先端が到達してしまう事がある空間で、万が一インプラントがシュナイダー膜を傷つけてしまうと慢性的な蓄膿症に悩まされる事になるのです。
患者さんの中にはインプラントの治療を受けるときに骨が少なすぎると言われた方もいるかもしれません。現在では骨造成という治療によって上顎の骨の分量を増やし、上顎にも安全にインプラントを入れる事ができるようになってきました。インプラント治療で何か不安がある方は是非一度当院へお越しください。しっかりとした治療を提供いたします。
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